乾燥肌 キメ ハリ|肌の質感の悩み|教えて看護婦さん美容医療の教科書

乾燥肌 キメ ハリ

乾燥肌の原因は、表皮における天然保湿成分の低下やバリアー機能の低下によって、水分の含有量が減る事により発生します。

乾燥肌の原因

乾燥肌の原因は、様々なものがありますが、基本的なアレルギーが無いにもかかわらず乾燥してしまう原因として、皮膚の表皮層における保湿機能の低下が挙げられます。

一般的に、保湿をすることを皮膚科において指導する事が多いのですが、具体的には入浴後など皮膚の水分量が増した段階で、尿素配合のクリームを使用して下さい、と、いった話を外来でよくお聞きになるのでは無いでしょうか。

くすみの原因

医学的にはくすみという用語は一般的では無いのですが、その一因として、表皮の水分量が減った状態で古くなった角質が脱落されず、その上に保湿クリームを重ね塗りしていく事によって、ますます表皮に酸化されたクリームで固められた古い角質がたまるという悪循環が生じる場合、一般的にくすんでいると感じられる方が多いようです。
基本は、アレルギーの有無など疾患を除外する事から始まりますが、保湿が冬場など湿度の低い時期には重要になります。 お気に入りのクリームも良いのですが、保険診療で尿素配合のローションや、ヘパリン類似物質による角質の柔軟性をあげるなど、様々な保湿剤が処方できる場合があります。

女性ホルモンとの関係

美容面では、女性ホルモンが減少することで、皮膚の水分量が減ってくるケースも見られますので、このような場合は、女性ホルモン含有のクリームを使用することで改善を認める場合があります。30代の方には、化粧品登録が可能である範囲での女性ホルモン含有クリーム(ビトエストラクリームなど)が、ニキビ予防や肌荒れ予防でも効果的です。また、閉経前後の方には、天然エストロゲン(E1 E2 E3)とプロゲステロンを含む、バイオアイデンティカルホルモンの補充も効果的になります。 これらは、化粧品とは異なり不足するものを経皮的に吸収させるため、自分が若い頃のバランスに戻すといった作用になり、更年期障害の治療などにも利用されるものと同様の治療になります。

これらの表皮由来の乾燥対策に加えて、肌の入替えを目的にしたトレチノインによる加療もあります。

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