ロアキュテイン|内服薬|教えて看護婦さん美容医療の教科書

ロアキュテイン(アキュテイン)

アキュテインは内服薬で皮脂を減らす効果があります。このため、海外では人気の高いニキビ治療薬として使用されています。様々な内服治療をしたが効果がない方や、レーザーなどの機械を使ったもののニキビに改善傾向が無い方など、スキンケアでは十分に対応できない皮脂の分泌が多い方に特におすすめです。

期待できる作用

期待できる作用

  1. 皮脂分泌を減らします。強力な脂腺の縮小作用によって皮脂の生産を減少させます。
  2. 角化異常是正効果を有します。皮膚の角化障害を正常な状態に改善します。
  3. ニキビ菌(P.acnes)を減少させます。上記の2つの効果によって、結果的にニキビの原因菌であるP.acnesを減少させる最強の治療薬とされています。
これらの効果を認めますので、特に海外においては炎症性のニキビに利用されていて、最強の治療薬とされているアキュテインですが、注意点もあります。

使用上の注意

アキュテインはビタミンAですが、大量に内服する事によって肝機能障害の報告があります。このため、定期的に血液検査を行い肝機能の経過をみていく事が必要になります。また、内服によりうつ状態になった報告があります。主治医の診察で体調全般を確認しながら内服していきましょう。また、妊娠中の方は内服できません。内服終了してから6ヶ月の休薬期間を取ることで避妊は不要になりますので、お薬を辞めて一定期間避妊を要します。

内服方法

はじめは一日一度、食後に内服します。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、脂質の摂取と一緒に内服した方が吸収良く、同じ内服量でも効果が望めると考えられています。このため食後に内服して下さい。国内文献においては、1日10mgを1ヶ月間内服して、その後、隔日で10mgと徐々に減らしていく治療方法の報告があり、ニキビに著効を示しています。 効果を維持していく内服量には体重や代謝により個人差があります。体重の少ない方の場合、2日に1回10mg錠を1錠内服する維持方法、平均的な体重の方の場合は3日に1回20mg錠を1錠内服する方法でニキビの改善、皮脂の持続的な減少が認められるケースが一般的です。
症状にあわせて減量していき悪化するようであれば再度増やしていく方法が、バランスの良い状況を作るうえで有効なので、主治医と相談の上で内服方法を決めていく事となります。

 
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