美白 乳首の黒ずみ 赤ら顔|肌の質感の悩み|教えて看護婦さん美容医療の教科書

美白 乳首の黒ずみ 赤ら顔

黒ずみやシミは、表皮と真皮の間に位置するメラノサイトという細胞から出るメラニンの色が原因になります。また赤ら顔は、毛細血管を流れる血流に含まれるヘムの色素が透けて見えています。

シミの種類にも様々なものがありますが、基本的に褐色~黒色のものはメラニンによる色素沈着であり、深いものから青~黒~褐色といった発色の違いが出てきます。

表皮内にあるものはターンオーバーの役割がある部位にありますので、ハイドロキノンなどのメラニン産生を抑制する外用薬でも効果はあります。また、オバジでご存知のトレチノインも効果的で、表皮内のメラニンを外に追い出す理屈で、表皮内のシミを軽減していきます。また、APP(APPS+Eローション)も、メラニン色素を還元する作用と、同時にメラノサイトを刺激する酸化シグナルを打ち消す作用を基にして、メラニンが原因になるシミを改善させます。

ただし、青色などの深い部位(真皮層)に存在するメラニンに関しては、Qスイッチ付きルビーレーザーなどの機械による処置が必要になります。

ルビーレーザーをうつとどうなるの?

ルビーレーザーを照射すると、表皮のメラニンであれば1週間程度かさぶたになり、その後かさぶたが剥れてシミの部位が目立ちにくくなります。
メラニンが深い部位にあった場合は、レーザーのエネルギーによりバラバラになったメラニンが吸収されるまでの時間を要します。
ワンポイントで入れたタトゥーなど吸収に時間がかかりますので、表皮のシミと異なり時間を要するのが注意点になります。

赤いシミはどうするの?

この様な薬剤や、機械を利用してメラニンの抑制を行い、メラニン由来のシミ除去を目指しますが、残念ながら赤色(ヘモグロビン由来)の除去は得意ではありません。赤色の除去は、ダイレーザー(Vビーム)や、I2PLフォトフェイシャルのPRプローブを利用して、ヘム色素を焼くことで微小な血管に流れる赤血球の透過による色調を減らす事が大切になるとされます。

実際にどこでも綺麗になるの?

メラニンがメインの悩みになる乳首の黒ずみなどはハイドロキノンとトレチノインで、かなりの改善をのぞめます。なお、色調によってはQスイッチ付きルビーレーザーを照射すると、メラニンの濃い部位などの改善を著しく得られる場合もあります。

レーザーのデメリットってあるの?

メラニン生産をするメラノサイトは、熱を加えるなどレーザーの外的な影響で刺激され、再度メラニンを生産しやすい環境におかれます。
レーザー照射の後は、ターゲットとなったメラニンはかさぶたになるなどの反応で除去及び吸収されていきますが、その後の炎症後色素沈着(PIH)のため、顔の場合で約3ヶ月~半年の一定期間を待つ必要が出る方が一定割合生じます。
手足だとPIHが消失するまでの期間が長くなる傾向があります。

このようなPIHが生じている状況に、再度レーザーを照射すると、また同じ事の繰り返しになります。まずは「待つのが仕事」という事になります。
ただし、扁平母斑の様に、一定期間で数回照射する事を要するシミもありますので、実際の診察で照射の方法やタイミングなど、照射後の事も含め主治医に相談する事が大切になります。

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