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爪検査

最適な健康を構築するために自分の体内環境を把握することから始まります。 食生活の乱れや環境汚染の影響を的確に分析し不足している栄養素を知ることから健康づくりが始まると言えます。

爪の検査とは?

有害な重金属の検査というと毛髪検査が有名ですが、爪は組織学的には皮膚と同じものです。ただ、この爪の中には想像以上にたくさんの情報が秘められています。

爪の分析(NMA)は、ミネラル、及び、微量ミネラルの体内濃度を把握するために優れた分析方法です。爪の構造は毛髪とほぼ同じで、毛髪分析で測定される各種ミネラルおよび微量ミネラルは爪を用いても実施可能です。
爪は毛髪に比べても、比較的環境汚染物質の影響を受けにくい材料で、マニキュアなどを爪に塗っていても、リムーバーによって除去することで問題なく分析できます。毛染めやシャンプーによる分析結果への影響はありません。

爪の構造は不変であるために、体内におけるミネラル、及び、微量ミネラルの濃度もまた時間の経過に関係なく不変です。また、血液を材料として血液中を流れているミネラル、及び、微量ミネラルの濃度を分析するのに比べ、過去の時間的経過による蓄積を把握できるために、ミネラルの吸収および代謝のバランスを推測することによって、ミネラルが大きく関わる酵素の産生、代謝、細胞の活性などを的確に知ることができます。

必要な量は?

分析に必要な爪の量は約0.25gで、両手の指の爪を1.5mmほど切っていただければ十分量になります。

何がわかるの?

代表的なミネラルを以下に列挙していますが、この他にも水銀やセシウム、ウラニウムなども検査項目に含まれています。砒素、カドミウムも含むこれらの微量元素を調べることで食生活、体調管理に情報を役立てる事が出来ます。

●必須栄養ミネラル
・カルシウム・マンガン・クロム・モリブデン・銅・セレン・ヨード(ヨウ素)・ストロンチウム・マグネシウム・バナジウム・亜鉛
●非必須栄養ミネラル
・タングステン・ゲルマニウム・ボロン・リチウム・コバルト
●毒素およびその他の元素
・アルミニウム・水銀・アンチモン・ニッケル・砒素(ヒ素)・パラジウム・バリウム・銀・ベリリウム・タリウム・ビスマス(蒼鉛)・スズ・カドミウム・チタニウム・セシウム・ウラニウム・鉛・ジルコニウム

元素 濃度低下による疾患兆候 濃度増加による疾患兆候
アルミ 特になし アルツハイマー病の可能性
ヒ素 特になし 腹痛・脱毛
バリウム 特になし 高血圧、腸の吸収障害
ベリリュウム 特になし 肺疾患
ボロン カルシウムの吸収障害 発育遅滞、下痢
カドミウム 特になし 高血圧、発ガンの危険性大、特に前立腺ガン
カルシウム 不眠症、筋肉のけいれん、発育遅滞、高血圧、骨粗しょう症  
塩素 胃酸産生低下による消化障害

高血圧、貧血
クロム 動脈硬化症、低血糖症、糖尿病

皮膚障害の可能性
コバルト ビタミンB12の欠乏 血中鉄分低下を引き起こす
亜鉛 免疫機能低下、感染症誘発、前立腺機能障害、発育遅滞、脱毛、酵素産生障害、消化系障害、味覚・臭覚障害、糖尿病、  

これらの検査結果を見て、重金属が多い場合はキレーションなどの治療を行う事があります。
詳しくはキレーションのページ

 
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